小豆島の恵まれた大地や風、水や光の中で育む野菜は、それだけで美味しいもの。そんな中、「醤油粕」を与えて育むと、甘味や旨味、酸味が一段とバランス良く増し、みずみずしいトマトに!小豆島だから生み出せるトマトが誕生しました!
醤油を搾ると残る副産物『醤油粕』。塩分や旨味成分であるアミノ酸・グルタミン酸などの窒素分、そして美味しい醤油を醸す酵母菌や酵素が生きており、野菜に与えると甘味や旨味の豊かにする力があります。醤野菜に使う醤油粕は、原料は大豆・小麦・塩のみ。さらに小豆島の木桶で育んだできた醤油粕のみです。
小豆島では伝統ある貴重な仕込み容器「木桶」を今なお大切に使っています。大手盛田(旧マルキン忠勇)には300本以上。島醸に約200本、ヤマヒサに約170本、正金醤油に約120本、ヤマロク醤油に62本など。桶密度は世界でダントツNo.1です。
戦前までは、大手であろうと木桶で醤油を仕込むことは当たり前でした。しかし、戦後に大量生産できるステンレスタンクができると、全国の蔵元が次々と切り替え、今や木桶で仕込む醤油は日本の全醤油生産量の1%未満に減少しています。
木桶仕込醤油の良いところは、木の中に何十年と住み続ける蔵付きの菌が、蔵独自の美味しさを造ること。蔵人は、1年中その見えない菌と対話し、菌の活動を手助けします。蔵ごとに異なる個性とは、蔵人の菌に向き合う姿勢そのものなのです。